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2024/05/14 12:57
アメリカのショップやネットで販売されているディズニーダラーの中には、PMGと書かれた硬質の透明フォルダに密閉されたものがあります。
アメリカはコイン(古銭)の取引が活発でコインの鑑定機関が多く存在しており、中でもPCGS、NGCという2社がコイン取引市場で大きなシェアを占めています。
PMG(PaperMoneyGuaranty)社はNGCのグループ企業で紙幣専門の鑑定機関です。鑑定を受けたディズニーダラーの大半もPMG鑑定品です。
PCGS社はコインの世界でNGCより評価の高い鑑定機関ですが、ディズニーダラーに関してはPMGが大きなシェアを得ています。
https://www.pmgnotes.com/news/article/5601/The-Happiest-Banknotes-on-Earth/
https://www.pcgs.com/news/disney-dollars-the-happiest-money-on-earth
PMG、PCGSいずれも鑑定済みのDisneyDollarsには紙幣のコンディションを示すグレード(数字)が記されています(タイトル画像参照)。70が最高グレードで、「ピン札」に近いほどグレードが高くなります。
但し70段階の中には欠番があり、また実際に多く目にするグレードは55〜68あたりでしょうか。
なおPMG鑑定品に記載されている「DIS+数字」は、PMG社が定めるディズニーダラーの整理番号です。例えば1987年の$1で通し番号最初のアルファベットがAはDIS1、DはDIS5です(ディズニーダラー全体でDIS173まで存在)。
この70段階グレードはシェルドン・スケールと呼ばれ、1948年に貨幣研究家のウィリアム・シェルドン博士によって提唱されました。
シェルドン・スケールは品質に応じて1から70までの等級を付けた鑑定方法で、グレード70はグレード1の70倍の価値を有すると定義しています。
元々、コイン(古銭)のグレーディングのために生まれたシェルドン・スケールですが、ディズニーダラーを含む紙幣においてもPMG、PCGSで採用しています。
紙幣の真贋だけでなく品質を第三者の立場で客観的に現しているのでコレクターも安心ですし、鑑定に出して高グレードが付けば高額で売買できるチャンスも増えますので、今後も鑑定済みのディズニーダラーは増えていくでしょう。